こんにちは!あおぺこです。
今回は、『スポンジケーキ膨らまない・泡立たない原因とは?簡単にふわふわ・しっとりスポンジケーキを作るコツ』についてレシピと一緒にご紹介します。
この記事のポイントはこちらです!
- スポンジケーキを失敗せずに作りたい人
- お店のようなふわふわしっとりスポンジケーキを作りたい人
- スポンジケーキの保存方法や日持ちを知りたい人
スポンジケーキ 膨らまない原因
スポンジケーキ膨らまない原因
スムーズに焼成まで行えないことで、生地温が下がってしまった。
理由:生地温が20℃を下回ると卵の気泡力が低下してしまいます。
対策:「前準備」をしっかり行っておきましょう!
卵と砂糖はしっかり泡立っていなかった。
理由:泡立っていないと生地に空気が抱き込まないため、膨らみが悪くなります。
対策:生地がもったりするまでしっかり泡立ててください。
粉類がしっかり混合されていなかった。
理由:粉類残っていると、膨らみに差が生まれ均一に立ち上がりません。
対策:生地に「艶」が出るまでしっかり混ぜてください。
溶かしバターがしっかり混ざっていなかった。
理由:バターが均一に混ざっていないと、バターの偏りが生じ、生地が重く立ち上がりません。
対策:バターの中に生地1/2程度を入れて生地を馴染ませてください。
スポンジケーキ ふわふわにするコツ
スポンジケーキ ふわふわになる理由
スポンジがふわふわになる理由
ふわふわの食感を出しているのは。。
『卵の力』が関係しています。
卵には空気を抱き込む性質があります。
この性質を上手く利用したものが、スポンジ生地なのです。
卵の空気を抱き込む性質とは?
空気を抱き込む性質は卵の「起泡性」に関係しています。
卵の働きによって、材料を混ぜ合わせた時に生地にたくさんの空気が気泡となって含まれます。
この気泡が加熱によって膨張することで、生地が膨らみます。
そして卵のタンパク質が熱によって固まることで、骨格ができ生地が形成するのです。
スポンジケーキの作り方 別立て法と共立て法
スポンジケーキは、卵白と卵黄を別々に立てる方法と一緒に立てる方法の2つの方法があります。
別立て法とは?
別立て法とは?
別名:ビスキュイ生地ともいいます。
卵白と卵黄を別に泡立てる方法の作り方を「別立て法」といいます。
この別立法で作られた生地のことを、ビスキュイ生地と呼びます。
泡立ちやすい卵白の性質から、全卵を一緒に混ぜた時よりもはるかに多くの空気を含みます。
よって、仕上がった生地はふんわりとした食感になります。
どんなケーキやお菓子に使うの?
- シャルロットケーキの側面の生地
- ムース系の側面の生地
→絞る生地に向いているため、立体的なケーキに向いています。
共立て法とは?
共立て法とは?
別名:ジェノワーズ生地ともいいます。
全卵を一緒に混ぜ合わせて泡立てる方法の作り方をを「共立て法」といいます。
この共立て法で作られた生地のことを、ジェノワーズ生地と呼ばれます。
生地に含まれる空気は少なく細やかです。
→よって、焼き上がりはしっとりとした食感に仕上がります。
メレンゲを使用しないので、バターを使った風味付けも可能です。
*メレンゲは油分を含むものを配合すると作れません。泡立たず、きれいなメレンゲになりません。
どんなケーキやお菓子に使うの?
食感はきめ細かくしっとりしているので、日本人の好みに合いやすいです。
よって、多くのケーキに使われています。
人気のふわふわスポンジケーキ 作り方 ポイント
詳しいレシピを見たい人はこちらをご覧ください。
「別立て法」は手間がかかりそうだけど、「ふわふわスポンジケーキ」を作りたい人に。。
ここを押さえれば「共立て法」でも簡単にふわふわスポンジケーキが作れます!!
ポイントをお伝えします。
簡単な「共立て法」でもふわふわスポンジケーキを作る方法はあります!!
材料(15cmデコ型×1台分)
材料
- 卵(M玉):2個
- グラニュー糖:60g
- 薄力粉:50g
- 無塩バター:20g
- バニラエッセンス:3滴
*無くても大丈夫です。
おすすめのデコ型
特徴:スポンジケーキを焼くのに最も適した基本的な型です。
熱伝導が良く、型離れも良いので美しい焼き上がりになります。
型の大きさは15cmが一般的なホールケーキの大きさであるのでおすすめです。
ここは「重要!!」ポイントをお伝えしておきます。
スポンジケーキをふわふわに作る上で重要ポイント
- 生地温が下がると、卵の気泡力が低下するので作り始めたらスムーズに焼成まで行ってください。
→「前準備」をしっかり行っておきましょう! - 卵と砂糖はしっかり泡立ててください。
- 粉体を加えたら、生地に「艶」が出るまでしっかり混ぜてください。
- 溶かしバターの中に生地1/2程度を入れて生地を馴染ませてください。
→バターとしっかり合わせることでバターの偏りがなくなります。
前準備とは?
事前準備の重要性
お菓子作りをするときは、事前に準備を行っておくことでスムーズに仕上げることができます。
例えば、すぐに作り始めたいのにバターが硬すぎて混ぜるのに苦労したり。。
今すぐ焼成したいのにオーブンの温度が上ってなかったり。。
失敗しないためにも、前準備をしっかりしておきましょう!
事前準備
- デコ型には「わら半紙やクッキングペーパー」で敷紙を準備しておきましょう!
→焼成後、型から外しやすくするためです。 - 卵は常温に出しておきましょう!
→材料を混合する際に温度差がありすぎると、分離するリスクがあるためです。 - 粉類はふるっておきましょう!
→生地と合わせたときにダマになるのを防ぐためです。 - オーブンは作業を開始と同時に余熱をはじめましょう!
→型に流したらすぐに焼成するためです。
型にわら半紙を敷いておきます。
わら半紙を敷く方法
- 側面を敷く
- 底面を敷く
→紙型が安定するためです。
わら半紙をカットするときの注意点
- 側面は型よりも5mm程度低くカットしましょう。
→焼成後、逆さまにするためです。 - 折り目は付けないようにしましょう。
→焼成後、しわの原因になります。
わら半紙を使用するメリット
- スポンジケーキにくびれがつきにくいです。
→側面がきれいに立ち上がります。 - 余分な油を吸収してくれます。
→焼成時に発生する油分を吸収してくれます。
*最近は店頭で売っていないのでネットの購入をおすすめします。
卵と砂糖はしっかり泡立てる
ハンドミキサーでふわっとリボン状の線が書けるまでしっかり泡立てます。
「バニラエッセンス」を加えたい場合は、ここで投入しましょう!
バニラエッセンスは消泡作用があるため泡立ててから投入してください。
→先に入れてしまうと泡立ちが悪くなります。
再度、ハンドミキサーでしっかり泡立ててください。
写真のようにもったりとした生地になるまで泡立てたら、完成です。
薄力粉を加え「艶」が出るまで混合する
生地に「艶」が出るまでゴムベラで粉合わせを行います。
立ち上がりの良い生地に仕上げるコツ
生地に「艶」が出るまでしっかり粉合わせを行うこと!!
生地の一部をバターと合わせる
どうして生地の一部をバターに合わせるの?
バターの混ぜ残りを無くすためです。
また、空気を含んだ生地を混ぜすぎないためにも、全体の生地に入れず一部の生地と混ぜ合わせます。
バターの混ぜ残りがあると、その部分が沈んでしまいます。
→膨らまない原因になります。
全てのレシピを見たい人はこちらをご覧ください。
スポンジケーキ しっとりにするコツ
人気のしっとりスポンジケーキ 作り方 ポイント
しっとりスポンジケーキは「共立て法」が好ましいです。
「よりしっとりした」スポンジケーキを作りたい人に。。
これを使えば簡単によりしっとりスポンジケーキを作るポイントをお伝えします。
材料 ステンボウル(13cm×2台分または15cm×1台分)
材料
- 全卵:3個
- グラニュー糖:90g
- 薄力粉:80g
- バニラエッセンス:3滴
- 無塩バター:30g
ステンボウルの大きさってどのくらい?
- 13cmは6カットできます
- イメージは15cmのデコ型ケーキと同じくらいの大きさです
今回は「ステンボウル」を使うことでよりしっとりとしたスポンジケーキに仕上げます!!
ステンボウルとは?
- 製菓以外にも調理器具としても使用します
- 丸みが生クリームなどを泡立てるときに活躍します
おすすめのステンボウル
ステンボウルを使うメリット
ステンボウルを使用するメリット
- デコ型を持っていなくてもスポンジケーキが作れる
- しっとりとしたスポンジケーキに仕上がる
ステンボウルを使うことで、ゆっくり熱をかけ焼成します。
よって、少しずつ膨らむためキメの細かいスポンジに仕上がります。
写真のようにツルっとしたきれいな見た目になります。
デコ型とステンボウルの焼成時間の比較
15cmのデコ型の場合
→170℃×20分~
15cmのステンボウルの場合
→170℃×32分~
デコ型のほうが熱伝導性が良いため、一気に膨らみます。
よって、ふわふわ>しっとり仕上がるのです。
一方、ステンボウルはゆっくり熱が加わるため徐々に膨らみます。
よって、しっとり>ふわふわに仕上がるのです。
詳しいレシピを見たい人はこちらをご覧ください。
スポンジケーキ アレンジ
スポンジのアレンジレシピとしてティラミスなどがおすすめです。
参考レシピはこちら↓↓↓
また、ドーム型のケーキを作りたいときには「ステンボウルで作るスポンジケーキ」がおすすめです。
参考レシピはこちら↓↓↓
スポンジケーキ シロップ
シロップの作り方
シロー(スポンジ生地にうつシロップ)
- グラニュー糖:30g
- 水:60g
- キルシュ:10g
作り方
- 鍋に水とグラニュー糖を入れます
- 一度沸騰するまで加熱します
- 粗熱が取れたらキルシュを加えます
- 完成
→焼成中に作っておくとよいでしょう!!
シローをうつ理由
スポンジがしっとりとし、生クリームとの一体感がうまれます。
スポンジケーキ 保存方法
スポンジケーキ 日持ち
スポンジケーキは焼き上がり後、ラップをしておけば常温で1週間程度もちます。
すぐに使用しない場合は「冷凍保存」しましょう!
写真のように全体をラップで包みます。
その際にわら半紙は外さないでください。
*型崩れ防止になります
次にビニール袋や保冷用ジッパー袋に入れ冷凍保存します。
ラップで包んだり、ジッパーに入れるのは「臭い移り防止」のためです!!
冷凍保存しておけば1ヵ月程度は日持ちするので作り置きも可能です。
冷凍してもふわふわ感、しっとり感は変わりませんので、問題ありません!!
ケーキを作りたいときにスポンジさえできていれば時間短縮にもなりますのでおすすめです。
解凍方法は。。
「自然解凍」がおすすめです。
使用する前日の夜くらいに出しておきましょう!!
まとめ
今回は、「スポンジケーキが膨らまない理由」や「別立て法と共立て法」の違いについてご紹介しました。
また、「ふわふわスポンジケーキ」と「しっとりスポンジケーキ」の作り方のコツなど、用途に合わせて選択していただければと思います。
作り方のコツさえつかんで、失敗しないスポンジケーキ方法を知っていただけたら幸いです。
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