こんにちは!あおぺこです。
今回は、「クリスマスに人気の本格ブッシュドノエル」を自宅で作るレシピを伝授します!!
ブッシュドノエルと言えばクリスマスのケーキといった印象がありますが、そもそもブッシュドノエルとはどんな意味なのでしょうか?
また、可愛らしいあの見た目にデコレーションするにはどうしたらよいのでしょうか?
今日は見た目は本格的だけど簡単に作れるブッシュドノエルのレシピにしました。
ぜひ、今年のクリスマスケーキに作ってみてはいかがでしょうか。
では詳しく見ていきましょう!
- ブッシュドノエルの意味を知りたい人
- ブッシュドノエルを作りたい人
- チョコ好き、ロールケーキ好きの人
- クリスマスケーキを手作りしたい人
目次
ブッシュドノエル 由来
ブッシュドノエルの意味とは?
ブッシュドノエルとはどんな意味?
フランス語では、「ビュシュ・ド・ノエル」と言います。
ビッシュ=薪・木の切り株、ノエル=クリスマス
つまり、直訳すると「クリスマスの薪」という意味になります。
ブッシュドノエルの特徴
木や薪を横に倒したような見た目に特徴のあるケーキです。
ロールケーキを薪や樹木のように見立てています。
そこにチョコレートなどのクリームを塗ったケーキです。
ロールケーキとブッシュドノエルの違いは?
ブッシュドノエルは、ロールケーキを土台にして作られています。
では、どちらも同じものではないのでしょうか?
ロールケーキ:
スポンジケーキに生クリームや果物などのフィリングをロール状に巻いたケーキ
ブッシュドノエル:ロールケーキを木の切り株に見立てたクリスマスケーキ
→同じ素材を使っていても使用目的やケーキ本来のもつ意味合いによって変わります。
どうして切り株に見立てたの?
様々な説があります。
「樫の木」の薪を暖炉で燃やすと、一年中災いや病気を避けることができるという神話から来た説があります。
また、北欧ではクリスマスのことを「ユール」と呼びます。ユールはケルト人やゲルマン人が冬至の祝いとして行っていたお祭りでした。
このユールでは、「ユールログ」と呼ばれる大きな木を薪にして燃やします。
クリスマスの日から12日間燃やし続け、燃えている間は、一族が悪魔から守られると考えられていました。
→私たちを「災い」から身を守るために燃やした「薪」を象徴したケーキといってもいいかもしれません。
ブッシュドノエル デコレーション
デコレーションのコツ
ブッシュドノエルのデコレーションにおいて、簡単に見栄えよくしたい方には「片目口金」を使用することをオススメします!
片目口金:特徴
- 片目口金は、絞り口が平らな口金。片側だけに筋がついている
- クリームを同じ厚みで薄く塗り広げる必要があるお菓子に使用
- 生地とクリームを交互に重ねるようなお菓子に使用
→クリームをヘラで均一に薄く広げるのはかなりコツがいるので、そのときに活躍する口金です。今回のようなブッシュドノエルにデコレーションするときにも大活躍します!
デコレーションをする上で気を付けてほしいこと!!
何度も塗りなおしをしないでください!!
→チョコレートクリームがボソボソになってしまいます。
何度も塗りなおしをしていると、表面がボソボソになりクリームの状態が悪くなります。
一度、ボソボソになってしまうと戻せないので注意してください。
ボソボソになると、くちどけも悪くなります。
写真は何度もクリームを塗りなおした状態です。
クリームの艶が無くなってきます。
材料
材料(天板1枚分)
材料(天板1枚分)
ココア生地
- 卵(M玉):3個
- 無塩バター:30g
- グラニュー糖:90g
- 薄力粉:75g
- ココア:10g
- バター:30g
チョコレートクリーム
- 生クリーム(35%):300g
- チョコレート:100g
*製菓用チョコスィートがおすすめです - ブランデー:10g
*子供が食べる場合は抜いてください
作り方
工程とポイント
事前準備の重要性
お菓子作りに大事なことは事前準備です。
あらかじめ事前に行っておくと時間を短縮できる場合が多いです。
例えば、すぐに作り始めたいのにバターが硬すぎて混ぜるのに苦労したり。。
今すぐ焼成したいのに温度が上ってなかったり。。
そんなことを防いで時間を有効活用しましょう!!
事前準備
- 卵、バターは常温に出しておきましょう!
→材料を混合する際に温度差がありすぎると、分離するリスクがあるためです。
*夏場は材料が痛む恐れがあるので、出しっぱなしには注意してください。 - 粉類はふるっておきましょう!
→生地と合わせたときにダマになるのを防ぐためです。 - オーブンはスポンジ生地ができたときに余熱をはじめましょう!
→天板に流したらすぐに焼成するためです。
①材料を準備する
粉類について
薄力粉は粉ふるいで奮うため、あらかじめボウルの上にこなふるいを用意して計量しましょう。
→すぐにふるうことができるため、容器の無駄がなく洗い物が減ります。
②卵にグラニュー糖を入れる
卵をホイッパーでよく混合します。
卵をほぐしたら、グラニュー糖を一気に加えます。
全体が混ざったら、湯せんにあてます。
湯せんにかける理由
- グラニュー糖を溶かすためです
- 生地温を上げることで卵の泡立ちをよくします
③ハンドミキサーで泡立てる
グラニュー糖が溶けたら、湯せんから外し家庭用ハンドミキサーで混ぜてください。
ハンドミキサーの強さは3~4で大丈夫です。
ハンドミキサーの強さ
ハンドミキサーの強さは卵の量と同じにするのが目安です。
*今回は全卵3個+卵黄1個なので、3~4にしました。
気泡を含むように次の写真のようにしっかり泡立てます。
泡立ての目安
写真のように生地を上げたら、線のような跡が残る硬さにしてください。
④ふるった粉類を加えます
全体が混ざったら、ふるった薄力粉とココアを一度に入れます。
生地につやがでるまでしっかり混ぜます。
ここでは、しっかり混ぜてください。
写真のように「艶」がでてくれば大丈夫です。
⑤溶かしたバターに生地の一部を加える
無塩バターは湯せんにて溶かしておいてください。
溶かしたバターに④で作った生地の1/3を加えます。
バターが生地に混ざるまでしっかり混ぜてください。
生地を分ける理由
全部の生地をバターに入れてしまうと粘度の違いにより、分離してしまうおそれがあります。
また、せっかく泡立てた生地をよく混ぜてしまうことで、気泡をつぶしてしまいます。
よって、生地の一部としっかりと混ぜることで全体を混ぜすぎずにバターと混合することができます。
⑥生地を戻し入れる
⑤の生地が混ざったら、残りの生地が入ったボウルに移し入れます。
混ぜすぎ注意
全体を混ぜるときにはさっくりで構いません。
→混ぜすぎてしまうと、気泡がつぶれてしまいます。
⑦生地を天板に流し入れる
天板の上にわら半紙を敷きましょう。
わら半紙を敷く理由
生地が天板に張り付いてしまい、取れなくなってしまうのを防ぐためです。
わら半紙を使用するメリット
- スポンジケーキにくびれがつきにくいです。
→側面がきれいに立ち上がります。 - 余分な油を吸収してくれます。
→焼成時に発生する油分を吸収してくれます。
*最近は店頭で売っていないのでネットの購入をおすすめします。
生地を天板に流し入れます。
天板に流すときは手早く行いましょう!
→気泡がつぶれないようにするためです。
ドレッジなどで生地を天板全体に広げます。
ドレッジとは?
薄いカード状の調理器具で、柄のないヘラのこと。 「ドレッジ(dredge)=川底の泥をさらう」などの意味があり、その名のとおり、ボウルの中や台の上に残った生地を集め取るのに使います。
「cotta オリジナル ドレッジ」
使用方法:パンの分割、クッキーやタルトの材料を合わせるとき、ケーキ生地の表面を平らにならすときなど。そのほかにも、ボウルの中を綺麗に取り出すことや、かぼちゃなどを漉すときにも使えます。
⑧焼成する(190℃×10分)
焼成が終わったら、すぐに天板から外しましょう!
火傷には気を付けてください!!
天板からすぐに外す理由
天板の熱で生地にどんどん火が入ってしまいます。
⑨わら半紙を外す
天板から外したら、裏返しにします。
わら半紙を外しましょう!
冷めてから外すと生地にしわができてしまいます。
スポンジには、布巾などをかけておきましょう!!
→まだ熱が取れてないのでそのまま放置しておくと乾燥してしまいます。
チョコレートケーキにぴったりのココアスポンジのレシピを参考にしたい人はこちら
⑩チョコレートクリームを作る
「甘いチョコレート好き」「価格を抑えたい」向け
『cotta大東カカオクーベルチョコレートスイート』がおすすめです。
湯せんにてチョコレートを全て溶かします。
チョコレートは完全に溶かしてください!!
→口どけのよいチョコレートクリームにするためです。
生クリームは常温に出しておきます。
常温にする理由
生クリームが冷たいとチョコレートと合わせたときに温度差によってぶつぶつした状態になってしまいます。
→チョコレートの脂肪分が固まってしまうからです。
写真では少しぶつぶつしているように見えますが、手早く混ぜれば滑らかになります。
チョコレートと生クリームがしっかり混ざりなめらかになったら、氷水にあてます。
「ブランデー」を入れたい場合は、このタイミングで加えましょう!
氷水にあてながら、ホイッパーで混合します。
少し柔らかめのとろっとした状態で大丈夫です。
氷水にボウルをつける理由
生クリームは冷やしたほうが固まりやすいので、氷水にあてることで短時間でクリームを作ることができます。
混ぜすぎ注意
生クリームは混ぜすぎてしまうとボソボソとした状態になってしまうので混ぜすぎには注意しましょう!
→ボソボソになってしまうと元の状態に戻せません。
チョコレートクリームの完成です。
⑪チョコレートロールケーキを作る
焼成で使用したわら半紙の上にスポンジをのせます。
チョコレートクリームを中央にたっぷりのせます。
パレットナイフで高さが同じになるように伸ばします。
巻きはじめの部分はロールケーキの芯になるので、クリームが多めで大丈夫です。
手前からやさしく巻いていきます。
強く押してしまうと、中からクリームが出てきてしまいます。
わら半紙を外すと写真のようなロール状になります。
巻き終わりが「の」になっていると、見た目の形がよいです。
→巻き終わりが下になっているとよいでしょう!!
端から出たクリームをパレットナイフで平らにします。
横から見た状態です。
上から見た状態です。
下から見た状態です。
巻き終わりが下になっているのがわかります。
乾燥を防ぐため、クッキングペーパーを表面にかけておきましょう。
この状態で冷蔵庫で30分程度休ませます。
⑫ブッシュドノエルに仕上げる
冷蔵庫で冷やしたロールケーキをブッシュドノエルに仕上げていきます。
端はまっすぐでなかったり、クリームが出ていたりするので初めに切っておきましょう!
→きれいなデコレーションをするためです。
端から8~10cmの位置に包丁を斜めに入れます。
切り株の表面に見立てるために斜めに切ります。
あくまでも長さは参考なので、自分の好みに合わせてカットしてください。
先ほどカットした大きいほうのロールケーキにチョコレートクリームを塗ります。
パレットナイフでロールケーキ全体にチョコレートクリームをナッぺします。
ナッペとは製菓用語でクリ-ム等を菓子にかけることを意味します。
チョコレートクリームは何度も塗っているとボソボソになってしまいます。
このあと表面をデコレーションするので、全体的にクリームが塗れていれば大丈夫です。
「片目口金」でデコレーションしましょう!
片目口金:特徴
- 片目口金は、絞り口が平らな口金。片側だけに筋がついている
- クリームを同じ厚みで薄く塗り広げる必要があるお菓子に使用
- 生地とクリームを交互に重ねるようなお菓子に使用
→クリームをヘラで均一に薄く広げるのはかなりコツがいるので、そのときに活躍する口金です。今回のようなブッシュドノエルにデコレーションするときにも大活躍します!
「口金」をもってないときはどうするの?
再度チョコレートクリームで厚めにナッぺして、「フォーク」を使って線をつけましょう!
→「フォーク」で行うと自然な木の側面を作ることができます!
先ほどカットした小さいほうをデコレーションしたロールケーキの上に乗せます。
のせたロールケーキの側面もデコレーションしましょう!
お好みでクッキーやチョコペンを使用してデコレーションしてみてください。
お子さんと一緒にトッピングするのも楽しいかもしれません。
見栄えをよくするにはどうしたらいいの?
- 木の断面を再現するためにロールした部分をチョコペンで書いてあげるとよいでしょう。
- 粉糖を振りかけるとより豪華になります。
日持ちについて
保存方法
冷蔵庫で3日程度日持ちします。
カットした断面は乾燥しないようにラップをぴったり付けてください。
まとめ
ブッシュドノエルは手間がかかるようにも見えますが、「ロールケーキ」さえ作ってしまえば、デコレーションのみです!
ロールケーキの作り方も一度覚えてしまうと様々なケーキにも応用できますし、他の味で作ることも可能です。
デコレーションにおいては、みんなで行ってみても楽しいかもしれません。
ぜひ、今年のクリスマスはブッシュドノエルを作って、笑顔になってもらえたら嬉しいです。
大事な人と一緒に食べてみてください。
- ロールケーキの作り方がわかる
- きれいなデコレーションをする方法がわかる
- 見た目の可愛さで喜ばれるケーキである
- アレンジの効くケーキである
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