こんにちは!あおぺこです。
今回は、『輸入レモンの皮って汚い?防カビ剤や農薬は大丈夫?レモンの洗い方と外国産・国産のレモンの特徴』についてお伝えします。
今回のポイントはこちらです!
レモンの洗い方がわかる
- レモンの簡単な洗い方を知りたい人
- 輸入レモンの特徴を知りたい人
- レモンの選び方を知りたい人
目次
輸入(外国産)レモンの特徴
農薬と防かび剤の違い
農薬とは?
農薬とは?(農薬取締法)
「農薬」とは、「農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」とされ、また農作物等の病害虫を防除するための「天敵」も農薬とみなす、とされています。
農林水産省HPより引用
農薬とは、殺虫剤や殺菌剤など、農作物に被害を与える生物などを防除するため収穫前に使用する薬剤のことです。
防カビ剤(防ばい剤)とは?
防カビ剤(防ばい剤)とは?
オレンジやレモンなどの「柑橘類」、バナナ、ブドウなどの「果物類」に付着した『カビ』の繁殖を防ぐために使用します。
防カビ剤(防ばい剤)は特に輸入食品の長期間輸送にカビの繁殖を防ぐために使用します。
よって、主に収穫後に使用される農薬のことです。
どうして農薬が「食品添加物」になるの?
外国産のオレンジ、レモンなどのかんきつ類やバナナなどは、長時間の輸送貯蔵中にカビが発生します。
その発生を防止するために収穫後に使用される農薬を、我が国では「添加物」として規制しています。
防かび剤が使用されたかんきつ類やバナナなどを販売する際には、バラ売りであっても値札や品名札あるいは陳列棚などに、使用した物質名を分かりやすい方法で表示するように決められています。
防かび剤は柑橘類、果物類の収穫後に使用し、腐敗、変質防止を目的としているため、食品衛生法では「農薬」でなく、「食品添加物」として使用が認められています。
輸入レモン 防かび剤の記載理由
ポストハーベスト農薬が認められているアメリカと認められていない日本の矛盾が起こした事件
米国側はOPP等の使用を認めるように強く要求しました。
日本は押し切られ、調整する形で以下のように認めました。
厚生省はOPPを農薬ではなく食品添加物として認可しました。
*OPP以外の他ジフェニル、チアベンダゾール(TBZ)、イマザリルも同様
防かび剤は収穫後の使用目的として、食品の保存の目的と解釈されました。
よって、農薬ではなく食品添加物という範疇で判断されることになりました。
その結果。。
「防かび剤」という言葉が添加物基準の中に登場しました。
*以下防かび剤です。
- OPP
- ジフェニル
- TBZ
- イマザリル
上記の使用がかんきつ類(イマザリルはみかん除く)、バナナ(TBZ,イマザリル)を対象に認められ
使用基準ではなく、残存量基準が設定されています。
よって、表示が必要となり店頭でレモンやオレンジが売られているコーナーには品名とともに「防かび剤(OPP,TBZ)使用」等の表示を見る方も多いと思います。
このレモンで言うと。。
『防かび剤使用 イマザリル チアベンダゾール フルジオキソニル』にあたります。
国産レモンの特徴
黒点や茶色の斑点って大丈夫?
輸入(外国産)レモンは「防かび剤」などが心配だから、国産レモンを使用したいと思った方はこんなレモンを見かけたことはありませんか?
黒点(細かい)・茶色の斑点(大きい)は何?
- 原因:ポリフェノールが表皮にでてしまっている。
- 可能性:黒点病・かいよう病の可能性がある。
黒点(細かい)
黒点病の可能性が高い
レモンの外皮の黒点は?
『黒点病』の可能性が高いです!
黒点はポリフェノールの一種です!
→サルベストロールと呼ばれる成分です。
黒点の多い果物(柑橘類)の特徴
無農薬のフルーツに多くみられます!!
農薬を使用しないと真菌(カビ)がフルーツの果皮に付着します。
この真菌はカンジダ菌であることが多いです。
カンジタ菌から身を守るため、レモン(フルーツ)は防御反応としてカンジダ菌を殺菌する
「ファイトアレキシン」の一種である『サルベストロール』分泌し、カビから身を守ります。
フィトアレキシン(ファイトアレキシン、phytoalexin)とは?
植物がストレスにさらされたとき、生体防御機構が働き、植物体内で生合成される防御物質(2次代謝化合物)の総称です。
食べても問題ないの?
問題ありません!!
使用することができます。
茶色の斑点(大きい) 食べれるの?
かいよう病の可能性が高い
かいよう病とは?
病原菌:果実の傷口から入り込んで感染する病気です。
原因:雨風によって傷や虫による食害によって発病します。
食べても問題ないの?
問題ありません!!
黒い部分を取り除き、使用することができます。
他の可能性 レモンの木のトゲ
レモンの木のトゲ
原因:レモンの木のトゲにより果実が傷み黒く変色することです。
対策:果実の周りにあるトゲを除去してみてください。
黒点や茶色の斑点があるレモンは。。
見た目が悪くても無農薬である証拠なのです!!
レモンを皮ごと使用したい方は安心なレモンを選ぶ際に参考にしてみてください。
黒点病 対策方法
黒点病を防止したいときは。。?
レモンの花が咲いた頃(5月頃)に消毒をするとよいでしょう!!
『ペンコゼブ水和剤』を使用してみてください。
特徴
- 多くの作物の広範囲の病害に効く
- 予防効果に優れ、安定した効果である
- 作物への薬害も少なく安全である
レモンの洗い方 どうすればいい?
レモンを洗う理由
- 表面のワックスや汚れなどを落とすため
- 防かび剤などの農薬を落とすため
レモンの洗い方には様々な方法がありますが、『粗塩で洗う方法』をおすすめします!
その理由は、レモンの洗い方において除去効果があるのは以下順になります。
除去効果のある順
- 茹でる
- 塩もみして洗う
- 洗剤で洗う
- 流水で洗う
『茹でる』方法が一番除去率が高いですが、熱湯に浸すと風味や損なわれたりビタミンCの効果を低下させてしまいます。
よって、塩もみして洗う方法として『粗塩で洗う方法』をおすすめします!!
レモンのビタミンCは熱に弱いです!!
皮だけを使う場合は、熱湯でしっかり茹でることでかなり除去することが可能です。
今回はこちらの資料より参考にさせていただきました。
完全に防かび剤を落とす洗い方はありません。
しかし、全く落とすことができないわけではありません。
正しくは『しっかり落とすことはできない』ということです。
あら塩で洗う方法がおすすめ!
用意するもの
- あら塩(塩):10g程度:(レモン1個当たり)
- 水:少量
- レモン:1個(あれば2個)
- ボウル
- 料理用手袋(手に傷がある方の場合は料理用手袋をすると安心です。)
*傷に塩が染みる場合があるので注意してください。
レモン1個の場合
ボウルにあら塩(塩)を10g程度だし、水を少量加えて混ぜペースト状にします。
レモンを先ほど作った塩のペーストで、表面をこするようにします。
ヘタの部分など細かい部分もしっかりと洗います。
レモン全体をこすり洗いしてください。
流水できれいに洗い落とします。
完成です。
レモン2個以上ある場合
ボウルにあら塩(塩)を10~15g程度だし、水を少量加えて混ぜペースト状にします。
全体に塩のペーストをつけレモン同士でこすり洗いしてください。
流水できれいに洗い落として完成です。
レモン同士でこすり洗いするほうが、レモンの摩擦によりよりきれいにこすり洗いできます。
よって、2、3個レモンがある場合はレモン同士で洗ってみてください!
まとめ
輸入(外国産)レモン
外国産(輸入)レモンは。。
防カビ剤を使用しているため、『生での使用はおすすめできません』
防かび剤の対策
- 湯せんにて洗い、皮をむいてから使用する
- レモンなどの柑橘系の果物は国産レモンを選ぶ
仮に輸入レモンであっても、オーガニック(無農薬)の認証がされていればひとまず安心です。
国産レモン
国産レモンは。。
農薬を使用していない国産レモンは、見た目の悪いものもあります。
しかし、全てのレモンが黒点ばかりではありません。
よって、安心してレモンを使用するなら、「国産レモン」をおすすめします。
どこで国産レモンを探したらいいの?
- 地元野菜や果物を専門に扱う八百屋さんを利用する
- オーガニック食材を扱うスーパーを利用する
今回は外国産(輸入)レモンと国産レモンの特徴や選び方についてお伝えしました。
少しでもレモンの知識が増えた!と思ってもらえたら嬉しいです!
使用目的に合わせてレモンを選んでみてください!